君がいてよかった それは一番思うこと
2015/04/03 Fri 00:00:00
僕が昔、今よりずっと小さかったころ、君と一度だけ隣の席になった。
君はいつも、よく忘れ物をする僕に教科書を見せてくれたり、授業で分からないことがあれば優しく教えてくれたりしていた。
給食を食べるときだって向かい合って食べていたし、授業中でもよく私語をして二人で笑っていた。
そんな僕らをなぜか目の敵にしていた後ろの席の女の子がいて、何かと文句を投げかけてきていたけれど、それでも二人で笑っていた。
あれくらいの歳の子には珍しかった君のメガネ姿を見ると、意味もなく心の中に温かな何かが広がっていったのを憶えている。
次の席替えがくると、あっけなく君の隣は違う子のものとなってしまった。
どうしても遠い数メートルが生まれると、君と会話をするきっかけはなくなり、日に日に疎遠になっていった。
そして時が経ち、いつのまにか僕たちは違う教室で過ごすことになり、そのうち君はどこかへ転校していってしまった。
その転校先ももう覚えていないし、君も僕のことを忘れてしまっているだろう。
きっともう一生、僕らが会うことはないし、あの頃交わした言葉の一欠片でさえ、戻ってくることはない。
こんなことって、日本中もしくは世界中で、よくあることなんだろうな。
君は今、どこで何をしているんだい。
そんなことを想った、一人の夜だった。
君はいつも、よく忘れ物をする僕に教科書を見せてくれたり、授業で分からないことがあれば優しく教えてくれたりしていた。
給食を食べるときだって向かい合って食べていたし、授業中でもよく私語をして二人で笑っていた。
そんな僕らをなぜか目の敵にしていた後ろの席の女の子がいて、何かと文句を投げかけてきていたけれど、それでも二人で笑っていた。
あれくらいの歳の子には珍しかった君のメガネ姿を見ると、意味もなく心の中に温かな何かが広がっていったのを憶えている。
次の席替えがくると、あっけなく君の隣は違う子のものとなってしまった。
どうしても遠い数メートルが生まれると、君と会話をするきっかけはなくなり、日に日に疎遠になっていった。
そして時が経ち、いつのまにか僕たちは違う教室で過ごすことになり、そのうち君はどこかへ転校していってしまった。
その転校先ももう覚えていないし、君も僕のことを忘れてしまっているだろう。
きっともう一生、僕らが会うことはないし、あの頃交わした言葉の一欠片でさえ、戻ってくることはない。
こんなことって、日本中もしくは世界中で、よくあることなんだろうな。
君は今、どこで何をしているんだい。
そんなことを想った、一人の夜だった。
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