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2018/09/20 Thu 09:40:08
PC用18禁ゲーム、ダウナー系青春恋愛AVG「ユメミルクスリ」全体の感想です。
こういった類のゲームは初プレイだったのでどうなることかと思いましたが、とても楽しめました。
やっぱり裸の女の子のグラフィックなんかが出てくるのは慣れなくてドキッとしましたが。
自分以外の感想を読み漁ったあとなので、その辺も触れていこうかな。

自分の推奨攻略順は「弥津紀ルート→あえかルート→ねこ子ルート」です。
実際に私がプレイした順番もこれでした。

以下、ネタバレありー。














シナリオ

各ルートのプレイ後の感想は前までの記事で書いたのですが、振り返りということで。

まず、鬱ゲーと聞いていたので身構えていたのですが、そこまでではありませんでした。
やっぱりいじめが主題のあえかルートはそこそこ鬱っぽかったですが、やっぱり最後はハッピーエンドなので、ねえ。
一気にプレイした私は大丈夫でした。
他2人のルートが主人公が経験したことのない非日常へとヒロインが連れ回す、という物語でしたが、あえかルートはひたすら辛い日常の中で2人で抗うお話でした。
このルートは「問題解決の方法」、つまり結末に納得できるかで大きく評価が変わっているように思えました。
あと、これは全ルート共通ですが、そのヒロインをどれだけ好きになったか、ですね。
自分は結末は納得なのですが、他2ルートと比べ感動とまではいかなかったかな。
ああ、良かったなあとは心から思いましたし、プレイして後悔はしてないですけど。
やっぱりちょっとグロっぽかったからですかね。
あのやり返しシーンがすかっとした!最高!って人もいれば、うーん、って人もいてそれ次第でしょうね。
どうでもいいですけど、他2ルートに比べ結末時の主人公の社会的地位がすごい低いですよね。
恐らく大富豪の娘であり少なくとも半年は働かずとも余裕で暮らせる程度に個人資産のある弥津紀さんと結婚し娘ができて、自身は皆から慕われる生徒会長になる弥津紀ルート。
立派な社会人(しかも主人公曰く「最先端の職場」)の宏子ちゃんと結ばれ、自身は優等生のまま高校の生徒とアルバイトを続ける(恐らく生徒会長にはなっていない)ねこ子ルート。
それらに対し、2人で学校を辞め、あえかちゃんはパン屋でバイト、主人公は勉強して(恐らく高卒認定かなんかを取り)大学を目指す無職と。
まあ、本人達は幸せなんだろうし、あれだけ行動力がある主人公ならどうにかできるとは思いますけれど。
あと、このルートだとクスリ要素がほぼないですよね。
強いて言えば避妊薬くらい?ラストの首絞めシーンとか脳内麻薬が出ててもおかしくなさそうですが。
いじめの一環でクスリを無理やり飲まされたりするのかと思ってたのですが、そんなことはなかったです。
主人公が一番自分の意思で行動している感があるのは良かったです。

弥津紀ルートはあんまり評判がよくなかった(当然評価している人もたくさんいましたが)ように思うのですが、普通に良かったと思います。
個人的にはあえかルートよりも素直に感動できたかな。
彼女のテーマである"Interpersonal"って、なんて訳せばいいんですかね。
他2人は"Bullying"(=いじめ)、"Drug"(=クスリ)っていうはっきりした訳ができるんですが。
人間関係、対人関係……って感じでもないしなあ。
そもそも彼女の悩みっていうのも他2人と違って割と掴みにくいですからね。
「なあ少年、君は考えた事があるかね?ニンゲンというのは、実にたくさんいる。こんな街中ならともかく、どこに行ったって人はいる。こんなにたくさんいるのに、この人々というのは・・・全員、間違いなく、死ぬのだなあ。。。」
「眠りというのは一種の死だぞ、少年。深く眠っている間というのは、死んでいるのとそう変わりはない。それでも人が眠れるのは、次の朝に目覚めるとわかっているからだ。」
なるほど、とは思わせられました。が、この後に続く自分が明日目覚めることが想像できない、明日の自分が想像できない、だから刹那的な快楽を求める……まで共感できるかといわれると、全面的にはできませんでした。
部分的には分からないでもないですけどね。
そんなわけで大胆な行動(突然主人公を連れてマカオに飛んでギャンブル三昧→クスリをキメて主人公にも飲ませるなど)をする先輩の解決法として、妊娠、出産というのは妙に納得できました。
それによって未来を見つめることができるようになった、と。
最後のシーン、眠ることも怖かった、明日を考えられなかった先輩が、赤ちゃんと一緒に眠っていて夢うつつの中「明日はどこへいこうか」と主人公に呼びかけるのがじーんとくるものがありました。

ねこ子ルートはゲームタイトルのもとになってたり、主人公と悩みの本質が同じだったりして、メインルート感ありますよね。
自分も一番好きなのですが、他の人の感想を見ていても、高い評価をしている人が多かった印象ですね。
このルートを受け入れられるかは、ねこ子状態の彼女を受け入れられるかどうかによって大きく左右されるのかなと、他の人の感想を見て思いました。
なんというか、ねこ子ちゃんのキャラとか、「妖精郷」とか、幻想的な雰囲気なんですよね。
私はそんな雰囲気が好みでした。
最初は奇天烈なねこ子に振り回されるだけだった主人公が、徐々にねこ子に干渉していくようになり、変化が生まれていく様が面白かったです。
「あたしはっ。上をめざすっ。高みへ、もっと高みへっ」ってセリフクスリの影響で2人が見た幻視の妖精郷が木の上から空高くへ続いていることだけじゃなくて、最後のシーンの1周30分もある観覧車とかトゥルーエンドでの宏子ちゃんの出世にも繋がってるんですよね。
物語終盤の、学校で事情聴取されるときの目の光を失った宏子ちゃんの痛々しさといったらもう。
だけど、あのシーンがあったからこその後がより色づいて見えるんですよね。
最後の「ありがとう加々見くん――――――ううん、こーへー!」のとことか、文字のタイミング合わせの演出とか素晴らしかったと思います。
本当に感動しっぱなしでした。
最後のシーンの宏子ちゃんはとても輝いていて、眩しく見えました。
あえかルートもねこ子ルートも、教育に良さそうな内容ですよね。
もっとも、エッチシーンやちょっとエグすぎるシーンはありますが。
とにかく、めちゃくちゃ良かったです。

3つのルート、どれをとってもトゥルーエンドはすごく前向きなハッピーエンドなんですよね。
それぞれのヒロインが抱える悩み、問題が解決して、前を見て歩き出せるという。
ゲーム全体に漂う落ち着いた、暗めの雰囲気からあのラストだもんなあ。
重いテーマでも、丁寧に表現できていて、プレイ後は爽快感のある、そんなシナリオでした。



音楽

元々主題歌に惹かれて購入に踏み切ったのですが、同じ音楽グループ、Funczion SOUNDSさんが全ての曲を担当しているだけあって良曲揃いでした。
ダウナー系のこのゲームに合う落ち着いた曲が多かったです。
ボーカル入りの曲はOPの一曲だけなんですね。EDとかボーカル曲かなと思ってたんだけど。

中でも特に気に入ってるのは次の6曲。
せかいにさよなら
使用場面:オープニング
テーマ曲。自分のこのゲームとの出会い、そして購入のきっかけになった曲。
サビの疾走感とか素晴らしいですよね。
あとサビの歌詞の「今いる世界にさよならしようか」って部分、未プレイだとクスリを飲んでトリップしようぜとかもうこの世からおさらばしちゃおうって意味に聞こえるんだけど、既プレイだと真逆の意味に捉えられるのがいいですね。
プレイしたことでさら魅力を増す、このゲームにぴったりの文句なしの良曲でした。
ゆめみる世界
使用場面:タイトル画面他
せかいにさよならのアレンジ。幻想的なイメージにぴったり。
ニッチとトモダチ
使用場面:日常(楽)他
他の人の感想でもちょくちょく挙げられていた人気曲。
オシャレですよね。
女の子は砂糖菓子でできている
使用場面:弥津紀さん登場シーン
弥津紀さんのテーマ……でいいんですよね?
これもオシャレで落ち着いてて良い曲。
部屋で延々とループして流したいですね。
弥津紀ルートがエッチなシーンがやたらと多かったせいか、この曲自体にもそういう多少イメージがついてしまっていますが。
妖精郷はどちらでしょうか
使用場面:ねこ子ルートトゥルーエンド
遊園地的なメルヘンチックな雰囲気を湛えた曲。
ねこ子の雰囲気にもあってますし、シナリオの秀逸さも合わせ技で大好きな一曲になりました。
ねこ子ルートを最後に回したこともあって、一番最後に聴くことになった曲でもあります。
さよならしようか
使用場面:エンディング
せかいにさよならのアレンジ。
ハッピーエンドにぴったり合った、思わず踊りだしたくなるような曲の導入が秀逸。
シナリオの感動を倍増させてくれます。
ダウナー系のこのゲームが、こんな楽しげなエンディングとは。
このゲームと別の話題になってしまうのですが、ドラマ「ライアーゲーム」の第一期が、青空の下でのエンドだったことを思い出しました。
物語がずーっと暗い雰囲気で続いて、最後は希望に包まれて終わるのがいいですよね。



CG

原画ははいむらきよたかさん。
あんまりラノベとか読んだことないので知らないのですが、有名な人らしいですね。
このゲームの雰囲気にあった淡いタッチは良かったと思います。
あと、ヒロイン3人と妹の綾の笑顔が可愛かったのが良かったです。
あと、背景も雰囲気出てて良かったと思います。
アーティスティック。



まとめ

初めての18禁ゲームでしたが、びっくりするほど楽しめました。
上でも書いたように、鬱ゲーって言われてるけど、そこまででもないと思います。
やっぱりトゥルーエンドは必ずハッピーに終われるからでしょうかね。
それでは最後に。
やってよかった、ユメミルクスリ。



ありがとうございました。
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